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予防接種について-解説-

予防接種とは

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 予防接種とは人の免疫の仕組みを利用し、病気の予防に有効であると確認されたワクチンを接種することにより、病気に対する抵抗力[免疫]を高める方法です。
 予防接種の目的は、
①感染症を予防したり。かかったとしても、重症化しにくくなります。
②多くの人が接種することにより、感染症のまん延を防止しています(集団免疫)。

 生まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんから免疫(病気に対する抵抗力)をもらっているため、生後半年くらいまでは感染症にかかりにくくなっています。
 赤ちゃんがお母さんから受け取った免疫はだんだん減りますが、その一方で、子供は成長していく過程で少しずつ免疫を獲得していきます。しかし、感染力が強く、重症化するおそれのある感染症については、予防接種という方法で免疫をつけ、感染症にかかりにくくする必要があります。
 予防接種にはさまざまな種類があり、それぞれ接種する年齢や回数、接種と接種との間隔などが決められています。
 国が接種を勧めている予防接種[定期予防接種]を中心に、どの年齢になったらどのワクチンを接種するべきかなど、かかりつけ医等と相談してスケジュールをつくっておくとよいです。
 なお、実際の接種に当たっては、当日のお子さんの体調[発熱など子供の体調がよくないときは接種をしません]などに応じて、かかりつけ医と相談のうえ、接種を行うことになり、予定していたスケジュールも変更となることがありますが、きちんと決められた回数の予防接種を受けることが大切です。
予防接種を受ける時期 <定期予防接種及び任意接種>
国立感染症研究所「日本の小児における予防接種スケジュール」
http://www.nih.go.jp/niid/ja/vaccine-j/2525-v-schedule.html
[制度は変更となる場合があります。][平成26年10月現在]
日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール(2014年10月1日)
http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/vaccine_schedule.pdf

予防接種の種類と方法

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<予防接種の種類>

○ 定期予防接種
 国内で受けることができる予防接種は、海外渡航に備えて接種を受けるものも含めて多数ありますが、このうち、感染症のまん延を防ぐために、一定の年齢において接種をすることとされているものが「定期予防接種」です。費用は基本的に区市町村が負担します。
 定期予防接種を受けることは、以前は義務とされましたが、現在は、子供の予防接種については保護者の方が、かかりつけ医への相談やさまざまな情報を得たうえで、最終的には接種を受けるかどうかを決める仕組みになっています。
 なお、定期予防接種は、個人としての予防や重症化を防ぐという目的だけでなく、感染症のまん延を防止するという目的もあるため、行政が積極的に接種を奨め、国民は接種を受けるように努めることとされています。

○ 任意接種
 子供の健康や家族の状況などを考慮して、保護者が必要かどうかを判断し受ける予防接種です。通常、費用は個人負担となります。[区市町村によっては、接種費用の公費負担等を行っている場合がありますが、それぞれの区市町村で内容は異なります。]
<例>
おたふくかぜ、インフルエンザ、ロタウイルスなど

予防接種を受ける時期<定期予防接種>

※標準的な接種期間とは、病気の性質などからこの期間に接種を受けることが最も望ましいと考えられる期間のことで、結核、ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、麻しん、風しん、日本脳炎については、「定期接種実施要領」[厚生労働省の通知]で、区市町村に対する技術的助言として定められています。
 また、ヒブ、小児の肺炎球菌感染症については、標準的な方法として定期接種実施要領に定められています。

予防接種の種類・【注意】
標準的な接種期間等 ※
[接種回数]
予防接種法による
対象者の範囲
結核
〔BCGワクチン〕
生後5か月~生後8か月に達するまで
[1回]
生後1年に至るまでの間にある者
※誕生日の前日
 
ジフテリア
・百日せき
・破傷風(はしょうふう)
・ポリオ
〔4種混合ワクチン〕
<1期・初回接種>
生後3か月~生後12か月に達するまで
(1歳の誕生日の前日まで)
[3回]
※20日~56日間隔で接種
生後3か月~生後90か月に至るまでの間にある者
<1期・追加接種>
初回接種の3回目接種後、
12か月に達したときから18か月に達するまで
[1回]
生後3か月~生後90か月に至るまでの間にある者

初回接種の3回目接種後、6か月以上の間隔をおく
【注意】
 原則として、平成24年8月以降に生まれた方、又は3種混合ワクチン及びポリオワクチンを一度も接種していない方が対象。
 ジフテリア・百日せき・破傷風混合ワクチン〔3種混合=DPTワクチン〕又はポリオワクチンを1回以上受けたことがある方は、DPTワクチンとポリオワクチン[不活化]の2種類をそれぞれ決められた回数接種します。4種混合ワクチンとの併用も可能ですが、接種間隔・回数に注意が必要です。
 ワクチンの有効性は、基本的には同じワクチンを使用することを前提としてさまざまな臨床試験等を通じた検証がされています。途中から他のワクチンを使用しても一定の有効性は得られるとされていますが、定められた回数を接種終了するまで同じワクチンを接種することが望ましいです。
※詳細はこちら[厚生労働省ホームページ「ポリオとポリオワクチンの基礎知識」]
 
・ジフテリア
・破傷風
〔DTワクチン〕
<2期>
11歳のとき
[1回]
11歳~13歳未満の者
13歳の誕生日の前々日まで
 
・麻しん
・風しん
〔MR(麻しん風しん混合)ワクチン〕
 又は
〔麻しんワクチン〕〔風しんワクチン〕
<1期>
1歳のとき
[1回]
生後12か月~生後24か月に至るまでの間にある者
※2歳の誕生日の前日まで
<2期>
5歳~7歳未満で小学校就学前1年の間
[1回]
5歳~7歳未満の者で、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から、
当該始期に達する日の前日までの間にある者
【注意】
 麻しん及び風しんの予防接種は、原則として、MRワクチン[麻しん風しん混合ワクチン]を接種しますが、すでに麻しん又は風しんにかかったことが確認できている場合は、麻しん又は風しんの単独のワクチンを接種することもできます。
 なお、麻しんや風しんにかかったことがある方が、MRワクチンを接種しても差し支えはありませんので、検査でかかったことがあることが確認されていない場合は、MRワクチンを接種することが奨められます。
 
日本脳炎 
<1期・初回接種>
3歳のとき
[2回]
※6日~28日間隔で接種
生後6か月~生後90か月に至るまでの間にある者
<1期・追加接種>
4歳のとき
※初回接種の2回目接種後、おおむね1年をおいて
[1回]
生後6か月~生後90か月に至る
までの間にある者
<2期接種>
9歳のとき
[1回]
9歳以上13歳未満の者
※13歳の誕生日の前々日まで
【注意】
 平成17年度から平成21年度まで接種の勧奨が一時差控えられていた時期の未接種者には特例措置が設けられています。

※詳細はこちら
[厚生労働省ホームページ「日本脳炎の予防接種についてのご案内」]
☆平成7年度~18年度生まれの方は順次、特例措置の勧奨がされています。
 
・Hib(ヒブ)
感染症〔ヒブワクチン〕
<初回接種>
生後2か月~生後7か月に至るまでに接種
[3回]
※27(医師が認めた場合は20)~56日間隔で接種
生後2か月~生後60か月に至るまでの間にある者
※5歳の誕生日の前日まで

標準的接種方法では、初回・追加 合計4回
<追加接種>
初回接種終了後、7~13か月後に1回接種
【注意】
* 初回接種開始が生後7か月に至った日の翌日~生後12か月に至るまで[1歳の誕生日の前日]の場合3回接種
<初回接種>
  • 27(医師が認めた場合は20)~56日間隔で2回接種
<追加接種>
  • 初回接種終了後、7~13か月の間隔で1回接種
* 初回接種開始が生後12か月に至った日の翌日(1歳の誕生日)~生後60か月に至るまで[5歳の誕生日の前日まで]の場合1回接種
 
・小児の肺炎球菌感染症
〔小児用肺炎球菌ワクチン[13価ワクチン]〕
<初回接種>
生後2か月~生後7か月に至るまでの間
[3回]
※27日以上の間隔
(2回目・3回目の接種は1歳の誕生日以降は行わない)
生後2か月~生後60か月に至るまでの間にある者
※5歳の誕生日の前日まで
<追加接種>
初回接種終了後、生後12か月~生後15か月に至るまでの間
[1回]
【注意】
*初回接種開始が生後7か月に至った日の翌日~生後12か月に至るまで[1歳の誕生日の前日]の場合3回接種
<初回接種>
  • 27日以上の間隔で2回接種
  • [2回目の接種は1歳の誕生日以降は行わない。]
<追加接種>
  • 生後12か月以降[1歳の誕生日以降]1回接種[初回接種終了後、60日以上の間隔で接種]
*初回接種開始が生後12か月に至った日の翌日[1歳の誕生日]~生後24か月に至るまで[2歳の誕生日の前日]の場合60日以上の間隔で2回接種

*初回接種開始が生後24か月に至った日の翌日[2歳の誕生日]~生後60か月に至るまで[5歳の誕生日の前日まで]の場合は1回接種
 
・水痘(すいとう)-水ぼうそう-
〔水痘ワクチン〕
生後12か月~生後15か月に達するまでの間
[2回]
※6~12か月の間隔で接種
生後12か月~生後36か月に至るまでの間にある者
 
・B型肝炎
〔組換え沈降B型肝炎ワクチン〕
生後2か月~生後9か月に達するまで
[3回]
※27日以上の間隔で2回接種
※1回目接種から3回目接種まで139日以上の間隔を置く
生後2か月~1歳に至るまでの間にある者
※1歳の誕生日の前日まで
【注意】
平成28年10月1日より前の注射の取扱いについて次のとおりとし、以降の接種を行うこと
①定期の予防接種のB型肝炎の注射に相当するものについては、当該注射を定期の予防接種のB型肝炎の注射とする
②当該注射を受けた者については、定期の予防接種のB型肝炎の注射を受けた者とみなす

 

予防接種を受ける時期<おもな任意接種>

予防接種の種類 接種する年齢・接種回数など
流行性耳下腺炎
(りゅうこうせいじかせんえん)
-おたふくかぜ-
〔おたふくかぜワクチン〕
<1期接種> 生後12か月~生後24か月に至るまでに1回接種
<2期接種> 小学校就学前1年間の期間に1回接種
[合計2回接種]
インフルエンザ
〔インフルエンザワクチン〕
毎年流行シーズン[11月頃から]の前に接種しておくことが望ましい。
13歳未満の小児では、原則として2~4週間の間隔で2回接種を受ける[4週間の間隔が望ましい]。
ロタウイルス感染症
〔ロタウイルスワクチン〕
〔経口ワクチン〕
ワクチンは国内で2種類承認されています。
(1) 1価ワクチン
生後6週から接種開始[推奨期間は生後14週と6日まで]。
4週間の間隔で2回接種[生後24週までに完了する]。
(2) 5価ワクチン
生後6週から接種開始[推奨期間は生後14週と6日まで]。
4週以上の間隔で3回接種[生後32週までに完了する]。

<予防接種の方法>

 接種の方法は、注射器で注射をするものがほとんどですが、BCGは「スタンプ型」[これも注射器の一種]で上腕に9本の針のついたスタンプを上下に2回押します。このため18個の針の痕がつきます。

まめ知識

麻しんは注意が必要な病気です

 麻しんは、感染力が非常に強く、まれに急性脳炎を発症するなど重症化することもあり、後遺症が残ったり、死亡することもある注意すべき病気です。 平成19年(2007年)には、学校での集団感染が多発し、全国で1万人以上の患者が発生した大きな流行があり、現在も特別な対策がとられている感染症です。
 集団感染となった場合には、本人だけでなく、周囲にも大きな影響を与えることとなります。
 麻しんは、予防接種により防ぐことができる病気ですが、まん延を防止するためには高い接種率を維持する必要があり、定期予防接種[1歳のときと小学校入学前1年間の2回]を確実に受けることが大切です。ワクチンはMRワクチン[麻しん風しん混合ワクチン]を接種します。
 国は、接種率の目標を95%としています。

まめ知識

風しんは注意が必要な病気です

 風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れなどを特徴とする病気で、「3日ばしか」とも呼ばれていますが、3日で治る病気ということではないので注意が必要です。
 特に注意が必要なこととして、風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中(特に妊娠初期)に風しんに初めて感染した場合、胎児が風しんウイルスに感染し、白内障、先天性心疾患、難聴などの病気や障害を生じる[先天性風しん症候群]ことがあるため、妊娠中の感染には十分な注意が必要です。
 妊娠を予定又は希望する女性や可能性がある女性は、妊娠前に自身の風しんに関する予防接種歴や検査結果などを確認し、確認できない場合は、抗体検査や予防接種を受けることを検討してみてください。
 なお、風しんを疑うような症状がありましたら、早めに医療機関を受診しましょう。[ただし、産科・産婦人科など妊婦さんとの接触の可能性がある場合には、事前に電話で連絡の上、受診してください。]

ワクチンの違い

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 ワクチンには、大きく分けて生ワクチンと不活化ワクチンがあります。
 ワクチンの種類によって予防接種の受け方に違いがあります。

生ワクチンと不活化ワクチンの比較

生ワクチン

種類 ・BCG[結核]
・麻しん風しん混合 〔MRワクチン〕
・おたふくかぜ
・水痘(すいとう) [水ぼうそう]
・ロタウイルス
など
特徴 生きた病原体の毒性を弱めたもの。その病気に軽くかかることで免疫をつけます。
効果 原則として自然に感染する場合と同じように、1回の接種で長期間続く免疫が得られます。
[ただし、麻しん、風しんなど、2回以上の接種が必要なものがあります。]

※4週間[27日]以上の間隔をあけます。

不活化ワクチン

種類 ・ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ混合〔4種混合ワクチン〕
・ポリオ[皮下注射]
・日本脳炎
・ヒブ
・小児用肺炎球菌
・インフルエンザ
など
特徴 病原体から取り出した、抗体を作るのに必要な成分を接種することで免疫をつけます。
効果 免疫をつけるのに何回か接種が必要になります。

※1週間[6日]以上の間隔をあけます。

気になる副反応について

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 予防接種で気になるのは副反応です。副反応とは予防接種を受けることによって起こる反応です。たとえば、接種した部分が腫(は)れる、しこりができる、発熱などですが、ほとんどは自然に治ります。
 しかし、なかには、ワクチンを打ってから1~3週間後くらいに、体に発疹が出てくるなどの副反応が起こることもあります。
 BCGについては、接種した部位が赤くただれることがよくありますが、大部分は2か月を過ぎると治ります。

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